ラスタファリアンにとって神でありエチオピア帝国最後の皇帝ハイレ・セラシエ1世の実際のスピーチが基になっています。人種差別、身分格差、基本的人権の侵害が当たり前に起きてる風潮や政治体制では争いが起きる、争いがなくならないっていう状況そのものを言ってると思われるところと「それを受け入れるな闘え」という主張を感じます。

この曲が収録されたアルバム「Rastaman Vibration」のリリースが1976年で、当時の時代背景や日本との環境の違いがあるのですが、「理不尽を受け入れてはいけない」ということに関しては今現在でもどの国でも共感できるところやなと思いますね。

【レゲエ 和訳】Bob Marley – War

ある人種が優位にあり また別の人種は下等であるという価値観が

最終的に

そして永久に

疑わしいものとされ

そして放棄されるまで

どこもかしこもで闘いは続く

闘いは続く

それはあらゆる国で一級市民と二級市民といった階級がなくなるまで

人の肌の色が瞳の色以上の意味を持たなくなるまで

闘いは続くんだ

基本的人権が人種に関係なく全ての人に平等に保証されるまで

これは闘いなんだ

平和の永続

世界市民権

世界的な道徳の定め

そんな夢がかなうその日まで

追求されるが達成されることのない ただの幻想の中に留まっている

今はどこもかしこも闘いだ

闘いだ

下劣で幸なき政治体制

それはアンゴラの俺たちの兄弟を縛っている

モザンビークで

南アフリカで

人間以下という檻が

崩され

全て破壊されるまで

原文

Until the philosophy

Which hold one race superior and another Inferior

Is finally 

And permanently

Discredited 

And abandoned

Everywhere is war

Me say war

That until there no longer

First class and second class citizens of any nation

Until the color of a man’s skin

Is of no more significance than the color of his eyes

Me say war

That until the basic human rights

Are equally guaranteed to all

Without regard to race

Dis a war

That until that day

The dream of lasting peace,

World citizenship

Rule of international morality

Will remain in but a fleeting illusion to be pursued,

But never attained

Now everywhere is war

War

And until the ignoble and unhappy regimes

That hold our brothers in Angola

In Mozambique

South Africa

Sub-human bondage

Have been toppled

Utterly destroyed…

引用元:Bob Marley – War

メモ

かつて黒色人種が白色人種に自分達より下等だと理不尽な扱いを受けている時代があって、これはその時代に作られた歌。

ただの肌の色の違いで差別するのが普通な価値観だった時代で、そういった理不尽さに屈せずに変化を起こすために闘うことを歌っている。

キング牧師の有名な演説と行進があったのもこのあたりの時代である。

現在はそういうの良くないというのが普通の価値観になっているが、今だに白人優位主義な人たちはいるらしい。

投稿者 DJ AZOO

● DJ AZOO ● 神戸・三宮の老舗レゲエバーJamdungでセレクターとしてのキャリアを始める。 2013年からジャマイカに移住し神戸老舗レゲエバーJamdung系列のMadhills Studioのジャマイカ支部を担当。 2023年現在ジャマイカにてDJ活動、ジャマイカ人アーティストのスタジオ録音作業、パトワ語翻訳、ミックス制作、動画制作などをやってるシングルマザー。

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